月のいと明かきに

私の過去と今、そして未来マップを綴ります

さみしい夜にはペンを持て 読了

「さみしい夜にはペンを持て」古賀史健著 ならの絵 を読了しました。

     

書店で偶然手に取った本です。ストーリーは中学生のタコジローが悩みを抱え、ヤドカリのおじさんに勧められて日記を書き始めると言う内容で、シンプルながらもその内容は自然薯のような栄養と粘り強い説得力がありました。そこで感想をこちらでシェアしてみます。ネタバレもあるのでお気を付けください。

↓ ↓ ↓

この本では「日記を書くことで自分と対話をし、自分の頭で考えて答えを導き出す」大切さが丁寧に描かれていました。人間っていつも何かを感じたり思ったりして生きています。しかし、考えるというのは何かしらの答えを出そうとすることだとありました。それには文章を書くと良いというのです。思ったことをそのまま口にして失敗してしまうことってありますよね。まさに覆水盆に返らずってやつですが、文章を書く分には何度も何度も考えては消してまた付け足して、と言う作業が一人でできます。書くことで客観的になれたり、自分の考えをひとまずまとめることができます。大人のヤドカリおじさんは、答えはその時のとりあえずのものでいいのだと言いました。つまり、時間が経過したり状況や考え方が変わったらその時はまた答えが変わるということです。

そしてヤドカリおじさんは普段なにを思うか、感じたかをメモすることの大事さも説きました。多くの人は日々の暮らしの中で瞬間的に何を思っていたか、どんな感情を抱いたかなんて忘れてしまうかもしれません。しかし敢えて自分の感情や浮かぶ思いにフォーカスしてそれを記録するんですね。

この本では日記を推奨していますが、私はそもそもブログと言う形で自分との対話をしたかったのかもしれません。偶然なのか必然だったのか、私も最近になって自分が何を思ったかメモすることがあります。自分の頭の中ではすべてが当たり前なので、何を書くかと言うのは難しいところもありますが、今のところ「感情が動いたこと」を書くようにしています。中にはネガティブなものもあります。腹が立った時はチャンス!とばかりに腹が立った理由や相手に言ってやりたいことまで書いています。ポジティブなことも書きますが両方に注目するのがいいのかもしれません。どちらも書かないと問題点も浮き彫りにならず、最終的にバランスが崩れてしまうのが怖いですから。少しずつでも自身の成長につなげられればいいなと思っています。

また、ヤドカリおじさんは悩みを心配事(今の自分では何もできないこと)と考え事(自分にできることが1つでもある)に分けようとも言っていました。ここは私もごっちゃになりやすく、悩みと不安がごちゃまぜになっていたので改めておきたいです。

この本は中学生くらいから読みやすくわかりやすいのでプレゼントにも最適じゃないかと思います。大人でもかなり気づきがありますし、なんと全ページデザインが違うんです!!丁寧に作られていてページをめくるのが楽しいのって幸せでした♡

今日もお読みいただきありがとうございました(*´ω`*)