月のいと明かきに

私の過去と今、そして未来マップを綴ります

激安ニッポン<読了>

「激安ニッポン」谷本真由美著 を読了しました。

日本って、島国でもありどこかの国の植民地時代があったわけでもない独特の価値観や文化が育った国ですよね。世界を舞台にお仕事されたり、国際結婚したりする人も多くなっていますが、少なくても私は海外旅行の経験こそあれ日本での当たり前が常識になっているのでこの本の内容はかなりパンチが効きました。

日本人労働者の給料が低い、日本の物価が安すぎる・・・

こんなことを耳にするようになった最近までは、恥ずかしながら日本は世界でもかなり高い水準にいると信じ切っていました。ページをめくっていくと、日本人が安いものを追い求めている事実例がたくさん書かれていて、生活のレベルから社会保障や税金の話まで多岐にわたっていました。特に100円ショップ、リサイクルショップの話は自分の生活に直結しているので目からうろこでもあり、いささかショックを受けました。

「お金」と言うキーワードで日本と海外を客観的に見ることができる本です。海外はいかに素晴らしいかと言う単純でありがちなものではなく、とても淡々とデータに基づいて解説されています。先日も書きましたが、良いものを安く買うという消費行動は今までの企業努力によって達成できていた面も大きく、それを期待して求める消費者がいて、その分儲けが薄く賃金も上がらないために悪い循環に入っているのですね。商品やサービスの質で値段が変わり、それに対応できる国民になれたら私たちには選択肢が増えると感じました。

ただ、日本には日本ならではの良さがあるのも確かだと思います。その辺は卑屈にならずに良さを認めて今後も大切にしたいですね。

本の最後には日本のこれからについて提案も書かれているので、「知らなかった!」とならないように一読をお勧めしたいです。

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ちなみに、私は日本に興味を持ってくれている外国人や実際に来て楽しんでいく彼らのインタビューや密着取材番組を観るのが好きです。それはあんまりフォーカスされていなかった日本が注目を浴びるようになって、妙に嬉しかったんです(*ノωノ)

ただ、彼らはきっと日本の良さや素晴らしさも感じながら、どこかで驚愕したり改善するべきだとも思っているのでしょうね。TVの切り取りインタビューだけを鵜吞みにして頭の中がお花畑だった自分を反省します。

 

今日もお読みくださりありがとうございました(*´ω`*)