ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー２ ブレイディみかこ著
読了しました。
ブレイディみかこさんのイギリスでの生活がリアルに書いてあり、それがいわゆるお金持ちの暮らしとは違うものだからなのか、読んでいて親しみやすく、そして楽しく読むことができました。
大きなネタバレをしないように書きますが、イギリスの中学生（イギリス人と日本人のハーフ）の意見や主張とその成長がとても読み甲斐がある作品です。
ブレイディみかこさんの暮らし自体が庶民寄りなので、その庶民視点で社会的な問題や教育、差別問題や人間関係などが等身大に描かれているのが多くの支持を得ているのではないかな、と思いました。
気が付いたこととして、人との会話から生まれる新しい価値観や選択肢、ブラッシュアップされる考えってあるなあと言うことです。この作品では母親のブレイディみかこさんやその配偶者、息子さんとの会話が要になっています。
また地域の人たちや多くの人々と関わりあっていくなかで、自分にとって不都合な価値観や人々をばっさり切り捨てていいのだろうか、と考えさせられました。多様な生き方を尊重し合おうと言う社会の流れの中、答えがすぐに出ない問題を敢えて考えていくことが大事なんだとも思いました。社会ってそもそもどうあるべきなのかを読者がそれぞれ考えてみるといいかもしれませんね。
この本は、すべてイギリスだけに限った話じゃなく地球人として考えさせられ、１０代や大学生など若い世代の人にもどんどん読んでほしいなと思いました。また、子育て中のお母さんや社会問題に関心のある人にも本当におススメです。
今日もお読みいただきありがとうございます(*´ω｀*)
